出産・子育て

月子中心(産後ケアセンター)見学~決定 そのいろは2

では前回の続きで月子中心について書きます。
※ネット検索では産後護理之家と入れた方がたくさん出てくるよ。

http://chudumalika.com/entry/2018/08/08/190000

月子中心って結局は何してくれるところ?

実際、月子中心に見学、お世話になるまでは、どんなところかというのはぼんやりとしか知らなかったので、最初に簡単に紹介しようと思います。

出産後、母親と赤ちゃんの面倒をみてくれる宿泊施設(食事付き)のことです。面倒を見てくれるというのは、母親が赤ちゃんと一緒にいたいと希望すれば同室に滞在できるし、母親が休息が必要、夜眠りたいと思えば、赤ちゃん専用の部屋で預かってくれます。この部屋には24時間看護師さんがいて、安心して赤ちゃんをおまかせできます。赤ちゃんが自分たちの部屋にいるときは、ミルク・おむつ替え等自分たちで行いますが、赤ちゃん専用の部屋で預かってもらっているときは、そのあたりのお世話はお任せになります。

食事は、月子餐という少し特殊な漢方系の料理が決まった時間に各部屋に届けられます。食べられないものは事前申請により別の食材に置き換えてくれます。

掃除は毎日してくれます。(そうじゃない施設もあるかも。)赤ちゃんがシーツを汚してしまってもその都度変えてくれます。

お医者さんが、母親・赤ちゃんの様子をチェックしてくれます。(施設によってその頻度は違います)

ざっくりとこんな感じのことを提供してくれます。日帰りの施設は聞いたことがありません。

月子中心選定基準続き

料金詳細

前回簡単に料金についてふれましたが、その詳細について書きます。

料金の中にどこまでのサービスが含まれているかの確認が必要です。高額のところは、たいてい全て込々だと思いますが、すべて含まれない施設もあります。たとえば、おむつ・粉ミルク・哺乳瓶・搾乳器です。私が選んだ施設は、粉ミルクと哺乳瓶は持ち込みが必要でした。

料金に全て含まれれば、こちらとしては何も準備せず、病院を退院したらすぐに月子中心に行けば何も問題ないので、全く手間はかかりません。しかし、粉ミルクはこのメーカーがいいと希望があっても施設の準備しているメーカーのものしか準備してもらえない(各施設にどのメーカーの粉ミルクを使用しているか確認必要です)のであれば、持ち込みの方がいいですよね。赤ちゃんに合う合わない、胃腸が少し弱い等状況は様々ですしね。哺乳瓶にしても、たくさんの赤ちゃんの使いまわしの哺乳瓶で大丈夫か(もちろん毎回消毒はしてくれます)、月子中心を卒業後、どうせ必要になるのであれば、自分の赤ちゃん専用の哺乳瓶を使ってもらった方が心配事が一つ減るような気がします。私の施設では初日に哺乳瓶を渡すと、それに部屋番と名前をシールで張り付けてくれました。粉ミルクの缶にもマジックで部屋番と名前を書きました。

施設によっては、10日以上の予約とか、20日以上の予約で様々なサービスが付きます。たとえば、ヘッドスパ、オイルスパ、産前ヨガ教室、赤ちゃんのプール運動、鶏精などです。また、同じように、10日以上の予約とか、20日以上の予約で割引があります。

お医者さんの回診

たいていどの月子中心でも、小児科医師、産婦人科医師、中医医師の三人の先生が母親と赤ちゃんの体調を診てくれます。ただ、週一だったり、期間中一回だったりと施設によって回数は違います。ちなみに台湾の保険証は必要ありません。医者の代金もトータルの費用に含まれています。私のお世話になった施設では、小児科医師は毎日、産婦人科医師は週一、中医医師は期間中(25日間)一回でした。このほかに、看護婦さんが毎日母親の体温、血圧のチェックと赤ちゃんの体調チェック(体温、便等)をしてくれました。

赤ちゃんと看護師の比率

だいたいどの施設も赤ちゃん4~6に対して、看護師1の割合で面倒をみてくれます。安全が気になる方はチェックポイントです。

月子餐

施設内で作るところが多いようですが、月子餐専門会社と提携してそこから毎食送られてくるご飯を提供しているところもあります。私のお世話になったところは後者でした。三社の月子餐専門会社と提携していて、ある一社の月子餐が自分の口に合わなければ、ほかの会社に変更してもらえます。友人は施設内で月子餐を作っている方が新鮮でいいと、選択の際の基準にしていました。

ちなみに、この日だけ月子餐はいらないと知らせておくと、月子餐は配膳されませんが、その分値引きになりました。夫婦二人でゆっくり外食できなくなるので、月子餐にあきたら、近くで外食もありだと思います。

空調

一括管理の建物と、個室で温度の変えられる施設の二つがあります。一括管理の場合、寒すぎるかもしれないので、それなりの準備が必要です。

カメラ

赤ちゃんが自分たちの部屋にいないとき、心配という人は多いようで、APPで様子が見れたり、母親の部屋のテレビで見れたりする施設もあります。

母親学級

たいていの施設は、なんらか提供しています。産後ヨガクラスはどこもあったと思います。これ以外に母乳・ミルクのあげ方教室、ベビーマッサージ教室もありました。

その他提供されるもの

・月子中心滞在中の授乳服(この服でヨガとしてました)

・電動搾乳機(毎回消毒してくれます。持ち込みの搾乳機も消毒してくれます)

・タオル

・アメニティ(ロクシタン提供の施設もありました)

(上記は各施設によって違います)

双子の場合

どの施設でもたいてい一日当たり+1000NTDでした。今のレートで考えると、24時間付きっ切りでお世話してもらえて、約3600円の追加でそれがすむから破格ですよね。基本料金が高いと言われてしまえばそうなんですけどね。。。。。

支払方法

たいていの施設は、高額のため、カード支払いと現金両方対応しています。私のお世話になったところは現金のみでした。

私の場合、契約時に合計金額の1割を支払い、実際に月子中心にお世話になり始めてから2回に分けて支払いしました。

まとめ・感想

実際長期入院になる前に、4つの月子中心を見学できて、また入院前に契約できて本当に良かったです。各施設で雰囲気もサービスも違うし、自分で見て自分で選ぶのが一番だと思います。日本にも普及すればいいのにな~と思ったけれど、金銭的に少し厳しいですね。台湾では台湾保険証を持っていれば、出産費用は保険適応でお安め、そして駐在さんは日本の健康保険にも入っているから、出産一時金が一人40万円で、その分を月子中心にまわせば数週間お世話になれます。双子の場合80万円を月子中心の費用に充てることができました。お金の問題だけじゃないけれども、体力の回復は全然違うと思います。100日以上の長期入院での体力低下、帝王切開でのおなかの痛みのあった私には月子中心なしでは、今の私の、健康で昼間ワンオペできる状況はありえません。

http://chudumalika.com/entry/2018/08/19/190000